簡単なことなのに 6918(10 years later)

簡単さ


赤ん坊だってそう言ってただろ


それを引けばいいだけなんだ


そうすれば目の前にいる、僕の嫌いなあいつを殺せるんだ


雲雀恭弥、あなたが僕を終わらせるとはね」
「予想していたんじゃないのかい?」
「まぁ…そうかもしれませんね」


僕から離れていく君が許せなくて
無我夢中で向かっていった
気づいたらトンファーを取られてしまっていて
僕に残されたのは、護身用の銃だけ
とっさに向けたものの、引き金が引けない


「クフフ…どうしました?撃たないんですか?」
「君が出て行かないといえば撃たないよ」
「それは聞けないお願いですね」


残念です、だって?
全然そんな顔には見えないんだけど


「引けばいいんですよ」
「…知ってるよ」
「僕は君に殺されるなら、本望ですけどね」


そうやって、いつも僕の心を見透かして
自分は高みの見物みたいにする君が


「大嫌いだよ」


貫通したところから血が出ている
知ってる
これで僕はいつも手を汚してきた
倒れた君にひとつキスをした




「こんな、ちっぽけなもので人を殺せるんだ…」






―――――
なんかあんまり殺した気しないよね。
骸さまって撃っても死ななそうだし(笑)
誰が誰に銃口を向けるかですっごくなやんだ結果、6918になりました。でも雲雀さんはいつもトンファーだし、なんか自分で痛めつけるのがすきそうだからどうしようってまた悩んだんだけど…。逃げてる骸に雲雀が追ってきて、頑張ったんだけど護身用の銃(最後の切り札的なもの)に手をかけて…ですね。勝手ですが6918前提ですお願いします。


つ な か き た い よ ・ ・ ・