隼人が可哀想なお話の続き 27side

俺が触れていくものが次々に音も無く消えていく。いや、正確には蒸発しているのだ。大空のリングを宿したグローブをはめている俺は、高ぶる感情を制御しきれなくてモノに当たっている。わかってる。こんなコトしたって何にもならない事くらい。自分のせいだ。俺が勝手にやって、傷付いてるだけなんだ。


違う。
傷ついてるのは隼人のほうだ。


それもわかってる。でもどうしようもないんだ。俺にはこの方法しか考えられないんだ。自分が傷つくのはかまわない。だけど隼人を傷つけるなんて俺は最低だ。でもそれも全部全部ひっくるめて、これしか方法が無い。


俺の唇が一つ嘘をついても、それは誰のためでもない。隼人のためでもない。


結局わが身可愛さに、愚かな自分を守るため。


隼人に嫌いかと問われて全身がこわばった。こんなこと聞かれたくなかった。でも近すぎる俺達の距離を壊すためには、他の守護者よりも遠ざけないと意味が無いんだ。だから


だから、なんて言い訳にもならない。





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うーん…抽象的かつ短すぎる…これは直すかもしれません。しかし更新がのろのろになってきたので(GWのせいで)とりあえず触りだけでもアップです。ツナsideは答えを言えないので難しいです。結末に当たり障りの無いように書くので精一杯。