花うらない RL(10 years later)

「すき、きらい、すき、きら…」
あの子はこんなものでわかるほど簡単な子じゃないのに
こんな占いで好き嫌いがわかったら苦労しない。
「きらい」
最後の一枚をもぎ取られ、花の無い花はぎゅっと握り締められた。
ランボがふてくされて寝そべった周りには花弁だけが散らばっていて
丸ごと残っている花は少なかった。




やっぱり、リボーンは俺のことなんて


何度肌を重ねたって、彼にとってはたくさんの中の一人でしかないんだ
彼にとっては、蜘蛛が敵を仕留めるための縄張りを作っているだけに過ぎない
そう思うと、いつも自分だけのからっぽのベッドが涙を誘ってくる
かすかに残るぬくもりさえも


花うらないだけでもすきって言って欲しかった
うそでもほかの愛人に言ってるみたいに


こんな悲観的なことを考えてる自分もそれをやめられない自分も悲しくなって
俺は目を閉じた。




*****




瞼の向こうからでも外が明るいことはわかる
それをさえぎられるとき、何かが起こったことを暗示する
ランボは突然明るさの変わった目の前にびっくりして、でもゆっくり目を開けた


「おめざめか、あほ牛」
「あ、リボー、ン」
あ、じゃねーよ、と頭を革靴でけられた
いたいよやめてよ、と許しを乞うたところで無駄だ
リボーンは俺の頭を土足でぐりぐりしながら言った。
「お前、また花うらないしてたんだろ」
そんで、そこで寝てたってことはまた駄目だったんだな
彼はそういってニヤっと笑う。
あの子もこんなに大きくなったんだなぁ、とついつい眺めてしまう俺。


こんな嫌味だって全然平気だ。こんなことよりもっと
ききたいことがある






「すきだ」




「おい、きいてんのか」
丁度起き上がって、頭の汚れを落としていた俺に彼は急になんていった?
しかもまた殴られた。
「ねぇ、いま…今、なんていったの…?」
「すきだから、早く飯作れっつったんだよ」
早く立て、と今度は背中をけられた。
俺は何がなんだかわからなくなってとりあえず言われた通りに立った。
腹減ったんだよ、早くしろよ、と先にリボーンが家に向かって歩き始めたのをついていった。


家についてご飯を作ったらなんだかさっきのことが段々わかってきて
塩と砂糖を入れすぎて
怒られた








―――――
あーなんか不完全燃焼!!
ほんとはこの後リボーンの一言が入るはずだったのに、まさかのど わ す れ
なんか10年後リボーンはランボさん家にプチ居候みたいな感じになってるといいな…でもリボーンさんも忙しいと思うんで、毎日は帰ってこないんだけど、自分が行くのにランボが家にいないとすっごいおこるの。ランボさんはどMだからいいんですけど。怒られても。10年前みたいに無視されるよりまし。ランボさんはいつもプロ並の料理の腕があればいいです。むしろそうです、プロ並です(笑)
もっとリボランかきたーい!!